ネットワーク機能を持つ街灯
● Topco TechnologiesのPLC対応街灯。電力線で照明と監視カメラ設置が可能だ
中でもユニークなPLC対応機器を出展したのが台湾の半導体メーカー、Topco Technologies。LEDを使った省電力型の街灯にPLC技術を対応することで、"街灯にネットワーク機能を持たせた"のである。それによりどんなメリットが得られるのだろうか。具体的には、街灯システムの電力制御に「HD-PLC」を活用すると、“省エネコントロール”が可能になる。
他には街灯に監視カメラを設置し、遠隔監視に利用することが考えられており、監視カメラ・音声・センサーのデータ通信にも活用できるだけでなく、LANケーブルが不要になるので省資源にもなる。同社のSunny Tsai社長(蔡文貴総経理)は「高速通信のPLCでは、ハイビジョンレベルのカメラを使うこともできるだろう」と言う。タクシーの呼び出し機能などを持たせることも検討している。英国では今年夏から実際に設置が始まり、ドイツや台湾の国際空港でも設置が検討されている段階だ。
「HD-PLC」はNGNとの相性の良さを強調
● カンファレンスで講演するHD-PLCアライアンスの小林英次会長
また会期2日目の6月4日には、NGN(Next Generation Network)に関するカンファレンスのセッションで、HD-PLCアライアンスの小林英次会長が昨年に続いて講演した。過去1年間の「HD-PLC」の発展経緯などを紹介し、各種の電力線通信の規格の中で、「HD-PLC」の占めるシェアが昨年第3四半期に日本で90%に達し、デファクトスタンダードに近付いたこと、このシェアの高さを背景にデジタルテレビとPLCを使った連携が始まったことを説明した。
さらに小型で省電力のLSIを用いた「HD-PLC」モジュールを開発したことで、機器への搭載がさらに加速していると言う。また小林会長は、「HD-PLC」では新たな銅線を敷く必要がなく、さらに新しい「HD-PLC」アダプターで消費電力がより抑えられるなど、環境に配慮しながらユビキタス社会を実現する「グリーンユビキタス」を提唱していることを説明。環境配慮のためにも「HD-PLC」の普及を進める方針を示した。
今回のカンファレンスは、日本で大手通信キャリアが商用サービスを始めた次世代ネットワークNGNがテーマ。通信の用途ごとに優先度を設定し、通信速度や品質を保証する技術QoS(Quality of Service)に対応していることがNGNの特徴の一つである。「HD-PLC」は、このQoSに対応しているためNGNとの相性が良く、「家の外はNGN、家の中は『HD-PLC』を使うことで、入口から出口まで安定した高速通信を実現できる」(小林会長)とそのメリットを強調した。
| ページトップへ | 前のページへ |








