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特集

2系統の電力配線で動作検証

「HD-PLC」検証ハウスは、「HD-PLC」対応の機器を開発するメーカー向けに動作検証を行う役割を持っている。「HD-PLC」のロゴで機器同士の相互接続性が保証された商品は、いずれもこの検証ハウス内でのさまざまなテストをパスしたものだ。

異なる系統の電力配線で動作検証できるように、検証ハウスの分電盤やコンセントはすべて2種類用意されている

異なる系統の電力配線で動作検証できるように、検証ハウスの分電盤やコンセントはすべて2種類用意されている

動作検証のために、検証ハウスは2系統の配線方式でのテストができる。一般に家庭内の電力配線には、分電盤から各コンセントを数珠つなぎに直列で結ぶタイプと、複数のコンセントからの線を束ねるジョイントボックスを使って、分電盤からツリー状につなぐタイプがあり、それぞれに特性があるからだ。

前者のタイプでは分電盤から遠い末端のコンセントになると信号が減衰し、機器の動作に必要な通信性能が不足する場合がある。比較的新しい家やマンションでは後者のタイプが主流になっているが、前者のタイプでも開発中の機器が確実に動作するか、検証ハウスでは試すことが可能だ。異なる系統の電力配線でテストするために、検証ハウス内の分電盤は2種類、コンセントもすべて2種類ずつ設けられている。

電力配線には各コンセントを直列につなぐタイプ(奥)と複数のコンセントを束ねてつなぐタイプ(手前)がある。検証ハウスの電力配線は両方を用意

電力配線には各コンセントを直列につなぐタイプ(奥)と複数のコンセントを束ねてつなぐタイプ(手前)がある。検証ハウスの電力配線は両方を用意

ISP独自サービスにも対応可能な検証設備

相互接続性を検証する設備。ノイズをシールドするボックスに開発中の機器を入れて、「HD-PLC」が定める基準通りの性能が出るかを試験する

相互接続性を検証する設備。ノイズをシールドするボックスに開発中の機器を入れて、「HD-PLC」が定める基準通りの性能が出るかを試験する

互換性を確認するための検証設備は、主に検証ハウスの2階に設けられている。特に重要な相互接続性を検証する設備では、基準となる機器と実際につないで、確実につながるか、基準どおりの通信速度が出るかテストを行う。機器の開発段階ではまだノイズ対策が十分施されていない場合もあるため、ノイズをシールドするボックスに入れてテストを行う配慮もなされている。

またブロードバンド回線を使ったサービスには、ISPが契約者専用に提供する映像コンテンツのように、特定のインターネット接続サービスが前提のものもある。そこで検証ハウスでは主要ISP各社と契約し回線を導入。モデムと回線をテスト対象のISPに切り替えて、「HD-PLC」を使った場合でもサービスに必要な速度が出るかなどを試すことが可能だ。特にPLCアダプター内蔵のセットトップボックスの開発などでは有効と言える。

主要ISP各社の回線を導入し、ISP独自サービスでの「HD-PLC」利用も検証可能

主要ISP各社の回線を導入し、ISP独自サービスでの「HD-PLC」利用も検証可能

いずれの検証設備も、メーカーが「HD-PLC」だけのために用意するのは非現実的。HD-PLCアライアンスはこうした検証設備をメーカーが利用可能にすることで、メーカーの「HD-PLC」対応機器の開発を支援している。

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