NIKKEI NET

HD-PLC マガジン

HD-PLC マガジン - トップ

Powered by
HD-PLCアライアンス

特集

中国の家電ネットワーク化は「HD-PLC」で実現

IEEEが定める世界標準規格は、「HD-PLC」を含めた各種PLC規格を共存させるのが大きな目的で、その意味では各種PLC規格を対等に扱っていることになる。しかし「HD-PLC」には国家レベルでの大きな“支持者”がいる。それが中国だ。

中国で国家標準化が間近のインタフェースの仕組み。デジタル家電の通信規格と各種ネットワークを接続するインタフェースで、ネットワークは有線LAN、無線LANに加えて電力線通信も対象としており、その電力線通信は「HD-PLC」が前提

中国ではテレビやビデオプレーヤー、パソコンなど家庭内の電子機器をネットワークで結び、コンテンツの共有を可能にしようと取り組んでおり、電子機器とネットワークをつなぐインタフェースの規格化を進めている。ネットワークについては有線LANや無線LANに加えて電力線通信を想定しているが、その電力線通信については「HD-PLC」を前提にしているのだ。

中国ではテレビ局が自らコンテンツを配信するなど、テレビでのインターネット利用ニーズがもともと強い。しかし有線LANはケーブルによる物理的な接続が必要で、また無線LANは中国の集合住宅環境では電波が飛びにくいと言われる。そこで電力線通信に対する期待は、ことのほか大きく、単なるパソコン用アダプターとしてだけでなく家電を含めた生活機器全般へ用途を広げる「HD-PLC」が、その期待に応えられると見られたわけだ。

規格化作業は、中国のメーカー136社が加盟する業界団体IGRS(Intelligent Grouping and Resourcing Sharing)で2008年12月から開始。既に委員会レベルでの審議は終わり、2009年12月にはIGRSから中国政府機関に対し、策定した規格の国家標準化を申請している。申請した標準規格仕様は、国家標準化委員会のエキスパートレビューを経て、2010年中旬を目処に承認される予定である。

標準規格化を進めたIGRSの委員会メンバー。HD-PLCアライアンスからも技術者を派遣し、日中共同で作業にあたった

「HD-PLC」が中国の国家標準になることで予想されるのが、中国製デジタルテレビへの標準搭載だ。「世界の工場」とも言われる中国は、いずれテレビの生産でも世界市場を席巻すると言われている。その中国で生まれるテレビに「HD-PLC」前提の機能が標準で盛り込まれることは、「HD-PLC」対応デジタルテレビが一気に世界に広がることにほかならない。「HD-PLC」の国家標準採用が注目される理由は、その波及効果が中国一国の枠組みを超えて世界全体に広がる可能性を持つ点にある。

ページトップへ 前のページへ
  • 1
  • 2

1 / (2)