セキュリティには「HD-PLC」の認証機能を活用
もう一つのメリットは、「HD-PLC」の認証機能を"盗電防止"に活用できることだ。電気自動車の充電に使う屋外のコンセントに、誰かが勝手に電源ケーブルをつないで電力を無断で利用しても、それをすぐに知る術はない。電気自動車のために専用の変換プラグを用意することも検討されてはいるものの、変換プラグを別途入手されてしまえば、電気の盗難を防ぐことはできなくなる。そこで「HD-PLC」が持っている認証機能を用いて、あらかじめ登録した自動車以外は、屋外のコンセントに電源ケーブルを差し込んでも電気が流れないようにできるのである。
屋内の「HD-PLC」機器と車内の「HD-PLC」機器を、アダプターの親機と子機のように登録しておく。登録されていない車をつないでも、電気は流れないため、勝手に利用されることを防げるわけだ。さらにドアホンと連携させて、充電の状態をドアホンのモニターで確認したり、充電ケーブルが突然抜かれた場合はアラーム音を鳴らすということも可能になる。
充電状況を屋内のドアホンで確認、コンセントが抜かれたら警告音を出す
電気自動車+「HD-PLC」で得られるメリットをデモ
今回のCEATECでは、こうした機能を盛り込んだ電気自動車をHD-PLCアライアンスのブース内に展示する。「HD-PLC」を用いた認証と、ドアホンに写し出される車載カメラによる映像モニタリングや、充電状況の表示などがデモンストレーションされる予定だ。プラグが抜かれた場合に警告音とドアホンのモニターで知らせる機能なども実際に目の当たりにできるという。
「HD-PLC」を利用した盗電防止や映像モニタリングの機能は、電気自動車だけに限らず、家庭用電源で充電可能なガソリンエンジン混載車「プラグインハイブリッド車」にも適用できる。また、さまざまな部分にコンピューターやセンサーが組み込まれている現在の自動車には、それらの機器がデータをやりとりするための通信ケーブルが縦横無尽に張りめぐらされている。
将来的にはこうした通信ケーブルを「HD-PLC」に置き換えることによって削減できる。つまり、その分だけ車体を軽量化できるので、「HD-PLC」は燃費向上に、結果的に環境負荷低減に大きく貢献することができる。「HD-PLC」の応用が消費者にとって多方面で大きなメリットをもたらすことは間違いない。
● 日本では、電波法令により高速PLCの使用は屋内に限定されています。CEATECでは、海外の事例や技術参考出品のものも展示しています。
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